
ペットライフ事業部 物流・業務グループ RDC課 課長 轟様
30年にわたり長期間、倉庫運用を依頼し続けている

ペットライフ事業部 物流・業務グループ RDC課 課長 轟様
貴社の事業内容や沿革について、簡単にご紹介いただけますか?
弊社は、1877年創業の米、穀物、ペットフードなどの卸会社です。
米穀事業部、食料事業部、ペットライフ事業部の3事業部で事業を展開していますが、西久大運輸倉庫さんとは、私が所属するペットライフ事業部で長年お取引させていただいています。
ペットライフ事業部では、ペット用品の卸からプライベートブランド(PB)商品の開発など、主にペットフードを取り扱うホームセンター様などに商品を提供しています。
九州で展開されていたホームセンター様が、関東などにも出店が広がっていることを受け、九州の店舗だけでなく本州の店舗など、幅広いエリアでの物流が必要になってきています。
弊社とお取引いただいたきっかけや経緯などを教えてください
実は、私が担当になって18年ですが、担当した時にはすでに西久大運輸倉庫さんとの取引がありました。前任の上司に確認したところ、おそらく30年ぐらい取引をさせていただいているとのことでした。
そのため、取引前の状況や取引を始めた背景などがわかるものが社内にいないようでした。
そのぐらい、長期にわたり、弊社の物流を支えていただいているということですね。
自社で倉庫を保有するよりも、大きなメリットが得られる

ご説明いただいている様子(当社うきは支店 支店長 濱〈左〉と、ペットライフ事業部 物流・業務グループ RDC課 課長 轟様〈右〉)
30年にわたってお取引を継続いただいており、ありがとうございます。現在、西久大運輸倉庫に依頼いただいている業務を簡単に教えていただけますか?
はい。弊社でペット事業部の商品を保管する広域物流センターを持っているのですが、そのセンターでは、すぐに店舗様へお届けする商品を保管・管理しています。
ただ、このセンターだけの在庫では、すぐに商品がなくなってしまうため、在庫を保管しておく倉庫が別で必要です。
西久大運輸倉庫さんには、広域物流センターのすぐ近くに倉庫を置いていただき、在庫の保管・管理だけでなく、弊社センターへの商品の移動までお願いしています。
センターと同じように、在庫用の倉庫も貴社で所有するという選択肢も考えられると思います。あえて西久大運輸倉庫の倉庫を利用いただいているメリットはなんですか?
おっしゃるように、自社で在庫用の倉庫を建てようという話も社内でありました。
しかし、一番のネックが、建てた後の倉庫の運用です。
倉庫内で商品を管理し、必要に応じてセンターに運ぶという運用には、人の採用、教育、オペレーションの見直しなどを、一からすべて自社で準備するよりも、プロに任せた方がメリットが大きいだろうという判断をしました。
倉庫運用を専門に行っているプロとしての提案に、魅力を感じる
倉庫運用に自社のリソースを割くよりも、外部に委託することで、商品開発や顧客への営業などにリソースを集中できるというイメージでしょうか?
その通りです。在庫を管理する倉庫を西久大運輸倉庫さんにお任せできていることで、弊社は商品開発や発注、取引先への提案・サポートなどに集中して業務を行うことができています。
また、倉庫の運用を専門に行われている強みを活かした、西久大運輸倉庫さんからの提案にも魅力を感じています。
例えば、年末年始やゴールデンウィーク、お盆休暇など長期休暇中は、在庫量がかなり膨れ上がります。弊社のセンターはもちろん、西久大運輸倉庫さんの倉庫にもどのぐらい在庫を置けるのかがわからず、両社で仕入れ量や保管量が明確になっていないという課題がありました。
これに対して、西久大運輸倉庫さんから
「森光商店様の長期休暇前の仕入れ量の計画を出していただければ、それを基に倉庫の管理スペースや人員の計画を立てます。」
という提案をいただきました。
計画を立てる際に、単位を「商品点数」から「パレット数」に統一することで、例えば年末年始に700パレット分の在庫が入ってくるなど、両社で在庫数を見える化することに成功しました。
西久大運輸倉庫さんは、計画に沿った人員配置で無駄な人員を減らすことができ、その結果、弊社としてはコストカットにつながりました。
また、弊社の仕入れ担当5名が、仕入れ計画を共有して倉庫で管理できる商品数を把握した上で発注できるようになったことから、無駄な仕入れを減らすことができています。これは、予期していなかった効果ですが、大変嬉しい影響です。
「森光商店に悪影響があることに対しては、常になんとかしてくれる」という信頼感
その他に、弊社と取引いただいて良かった点や驚いた点などがあれば教えて下さい
プライベートブランド商品は、海外で製造して輸入後、そのまま西久大運輸倉庫さんの倉庫に入れてもらっています。ただ、この流れですと、倉庫内の在庫状況を把握することが難しいというデメリットがあります。
しかし、西久大運輸倉庫さんは、動いていない商品をこちらから尋ねる前に、自発的に動いていない商品を報告してくれます。
おそらく動いていない商品はそのままにしておいた方が、西久大運輸倉庫さんの管理ボリュームが増えて売上につながる気がするのですが、それよりも弊社のことを優先して考えていただき、弊社に無駄な管理費用が増えないように、積極的にコストカットの提案をしていただき本当に驚きました。
常に、弊社のことを自分の会社のことのように考えて提案をいただき、助かっています。
運用における細かい提案が、貴社の中長期的なコストカットにつながっているのかもしれませんね
そうですね、おそらく倉庫自体の相場はエリアが同じであれば、複数社の中でもそこまで差はでないはずです。
ただ、西久大運輸倉庫さんは、運用の工夫でコストカットの提案を積極的にしてくれるので、最終的に他の会社さんよりもコストが安くなるのだと思います。
また、コスト面だけでなく、例えば本社前の道路に駐車していたトラックの駐車場を手配していただくなど、「森光商店に悪影響があることに対しては、常になんとかしてくれる」というアンテナを常に張っていただいていると感じます。
今後、西久大運輸倉庫に期待されることや、一緒に取り組みたいことがあれば教えて下さい
鳥栖に、自社の倉庫の建設を計画しています。この倉庫は弊社で保有するものですが、この倉庫の運用だけを依頼できるか西久大運輸倉庫さんに確認したところ、快く引き受けていただけるとのことでした。
弊社保有の倉庫を西久大運輸倉庫さんに運用いただくという新たなスキームを作っていきたいと考えています。
また、今後コスト面が見合えば、倉庫運用だけでなく多拠点間の商品運送もお願いしたいです。倉庫運用から運送まで、ワンストップで西久大運輸倉庫さんに依頼することができれば、コミュニケーションコストが減り、さらに効率的な物流が実現できるのではないかと期待しています。