自社配送から酒類共同配送利用で、リードタイム短縮&コスト削減に成功

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自社配送から酒類共同配送利用で、リードタイム短縮&コスト削減に成功

自社配送から酒類共同配送利用で、リードタイム短縮&コスト削減に成功

神楽酒造 株式会社2025.6.30

会長 佐藤公一様

代表取締役社長 佐藤基永様

廃線トンネルから始まった20年のパートナーシップ

神楽酒造 会長 佐藤 公一様

貴社の事業内容や沿革について、簡単にご紹介いただけますか?

弊社は宮崎県で焼酎の製造を行っている会社で、「ひむかのくろうま」「天孫降臨」などの焼酎を製造しております。
主に酒類卸売業者や問屋を通じて販売しており、一部では通販による直販も行っています。

西久大運輸倉庫とのお取引を開始されたのはいつ頃からでしょうか。

2000年8月からお付き合いをさせていただいています。「トンネルの駅」という施設がオープンしたタイミングだったので、よく覚えています。

その頃、焼酎の長期熟成ができる樽の保管場所を探していた時期で、延岡と熊本の間の廃線となった鉄道トンネルを活用して貯蔵を行うことになったのですが、その際にトンネル内の効率的な保管方法を話あったのがきっかけで酒類共同配送を目指していた西久大運輸倉庫さんとのお取引が始まったという経緯です。

当時はどのような課題をお持ちでしたか?

当時は自社で配送を行っていたのですが、時代の変化とともに外部委託が主流になってきていました。

特に課題となっていたのは、配送リードタイムの長さです。自社配送では発注から2日後の発送となっていて、これを短縮したいと考えていました。

また、お取引先の問屋様から到着時間の指定をいただくことが一般的になってきたため、それへの対応も必要でした。さらに、2トントラックと4トントラックを保有していましたが、交通事故のリスクもありましたし、ドライバーの長時間運転も課題で、これらの問題を解決したいと思っていました。

業界を先駆けた共同配送スキームの導入で、リードタイムを短縮しコスト削減

当社 専務取締役 森田〈左〉と、神楽酒造 会長 佐藤 公一様〈右〉

弊社へのご相談や導入を検討された経緯・きっかけを教えてください。

実は、当時の社長同士の偶然の出会いでした。食事会で隣の席に座ったのがきっかけです。その時に、焼酎を高く積んで保管する方法について相談したところ、西久大運輸倉庫さんの前社長も同じような課題をお持ちだったので、共同で解決しようという話になりました

また、糟屋郡のセンターと弊社の支店が物理的に近く、九州での販売に強い弊社のニーズと、九州の配送網をお持ちの西久大運輸倉庫さんとがうまく合致したのです。

現在の物流体制について詳しく教えていただけますか。

現在は、宮崎県の西都工場から福岡の配送拠点まで毎日集荷していただき、北部九州の卸先やセンターへ日々配送していただいています。物量の多少を問わず、発注翌日に納品する体制を構築していただいています。今日発注いただいた受注を15時半頃に締めて、翌日には発送という流れです。

特に画期的だったのは、弊社を含む焼酎5社、日本酒2社、洋酒1社による共同配送スキームを構築していただいたことです。当時としては珍しいモデルで、特に焼酎メーカーではほとんど例がありませんでした。かなり早い取り組みだったと思います。

共同配送による効果はいかがでしたか?

一社だけでは少量で割高になってしまいますが、他社様と合わせることでロットが大きくなり、大幅なコストカットを実現できました。少量の時は、他社の商品と混載して運んでいるため、非常に効率的です。

また、福岡インター支店の福岡酒類共同配送センターでは、常温での在庫保管と在庫管理を実施していただいています。保管型とスルー型をあわせた運用で、入庫後短期間での出荷が可能となっており、センター内で滞留せずすぐに配送されるため、在庫コストの削減とリードタイムの短縮につながっています。

福岡倉庫の存在が災害時対策(BCP)にもつながり、大きなメリットに

貯蔵庫をご案内いただいている様子

弊社サービス導入後、もともとお持ちだった課題はどのように変化・改善されましたか?

まず、リードタイムが大幅に短縮されました。以前は発注から2日後の納品でしたが、今では翌日納品が実現しています。お取引先からの時間指定にも柔軟に対応できるようになりました。

また、以前は発注の都度配送する必要があったため、トラックやドライバーの稼働にロスが多かったのですが、西久大運輸倉庫さんに在庫を持っていただくことで効率化が実現し、コストカットにつながっています

課題解決に加えて、予想していなかった効果や新たに感じられたメリットがあれば教えてください。

いくつかありますが、まず災害時の対応力です。近年は災害が増えており、交通機関の麻痺などで宮崎から外に出せないということが増えています。福岡に在庫を持っていることで、そのような場合でも配送を止めずに済むという安心感は大きなメリットです。

また、取引開始当初は福岡支店、広島支店、大阪支店、名古屋支店など多くの支店がありましたが、西久大運輸倉庫さんとの取引がうまくいったため、支店を減らして東京・大阪・福岡の3拠点体制に最適化でき、支店コストの削減にもつながりました。

さらに、共同配送によって他社の商品と一緒にまとめて届けていただけるので、問屋様は別々に受け入れ作業をする必要がなく、まとめて受け入れ作業ができて効率が良いため、お届け先にも喜ばれています。

お届け先である問屋様からの輸送に関する問い合わせも西久大運輸倉庫さんが対応してくださるので、弊社は製造など本業に集中することができています
20年以上にわたって信頼関係を築いてきており、トラブルが少なく安心してお任せできています。

経営戦略の一部として、物流戦略を実現するパートナーシップ

神楽酒造のご担当者の皆さまと

今後、弊社に対してご期待されることや、今後取り組んでいきたい課題があれば教えてください。

これまで以上に消費者であるお客様が情報を発信できる時代になってきているため、これまでと同じく、しっかりとした状態で商品を届けていただき、時間の遅延などなく商品をお届けいただくことを期待しています。

また、近年は量より質を求められ、高額商品の人気が高くなってきています。高額商品では、より丁寧な物流が求められますが、最適な物流体制を一緒に構築しながら、引き続き破損率の低い配送・管理を続けていただきたいと思います。

最後に、絶え間ないコストカットの努力に一緒に取り組んでいただきたいと思っています。
資材や燃料などのコスト高騰が続く中で、それを消費者様へ転嫁するのは簡単ですが、そういった経営をしていると消費者様の信頼を失ってしまいます。
価格転嫁の前に、商品の資材改良などコストカットできる工夫があります。ただ、それは配送方法や物流体制にも影響してくるはずです。
この課題を解決するために、西久大運輸倉庫さんに相談しながら、良いものを届けられるように一緒に取り組んでいきたいと考えています。

今後も西久大運輸倉庫さんの専門性と柔軟性を活かしながら、より安定的かつ効率的な物流パートナーシップを継続していきたいと考えております。

 

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